2006年02月05日

_E-MU 1212m 1818m オーディオインターフェース性能試験結果

自分の持っているオーディオインタフェースの性能を試験するツールでRight Mark Audio Analyzerというフリーのツールがありましたので使ってみました。

RMAA(Right Mark Audio Analyzer)公式サイト
http://audio.rightmark.org/products/rmaa.shtml
ダウンロードページ(RMAAと表記されている項目がそれです。)
http://audio.rightmark.org/download.shtml

E−MU1212mのE-MU1010Card(E-MU1010Cardは1818mも同じものです。)性能試験結果は
http://www.yo-net.jp/blog/archives/material/E-MU1212m_SPDIF.htm

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB: +0.00, -0.00Excellent
Noise level, dB (A): -96.7Excellent
Dynamic range, dB (A): 97.7Excellent
THD, %: 0.0013Excellent
IMD + Noise, %: 0.0041Excellent
Stereo crosstalk, dB: -89.9Excellent
IMD at 10 kHz, %: 0.0046Excellent

という具合になりました。うん、そうなんだエクセレントなんだ。きみもエクセレントになってみないかい?でも、E-MUの公開スペックより悪いっす。うーん、ノイズ対策とかしてないPCだし、接地もしてなけりゃ、隣り合うPCIカードの数やCPUも何の工夫もしていない。テレビとかいろんな電化製品を動かした状態で測ったし、こんなもんかもね。だいぶ、このカードの性能に救われてる部分はあると思う。因みに測定の方法がどうなってるかわからないのでグラフの見方がイマイチわからないっす。数字の方を参考にしてます。

たぶん各項目は以下のようなことを現していると思われる。
周波数特性:各周波数の音声においての音量のばらつき
ノイズ:無入力状態でのノイズ
ダイナミックレンジ:最大音量とノイズ音量の差。問題なく表現できる音量の幅
全高調波歪率:入力信号とノイズをあわせたものをが出力として得られる、その得られた信号からノイズ成分を取り除いた信号が出力(倍音成分が増える)となる。このときに生まれた倍音成分の量をその比率で現したもの
位相変調歪率:入力信号とノイズをあわせたものをが出力として得られる、その得られた信号からノイズ成分を取り除いた信号が出力(位相変調した成分が増える)となる。このときに生まれた位相変調成分の量をその比率で現したもの
ステレオ クロストーク:左右のチャンネルで影響を及ぼしあう信号レベル
位相変調(IMD)スィープトーン:全ての周波数を連続的に出力した場合の変調されたノイズのレベル。


というわけで、試験のやり方は以下のとおり(オーディオインターフェースボードのOUTとINを繋ぐケーブルが1つ必要です。ない人は諦めるか、ケーブル買って来るかだわ)

1.RMAAをインストールする。
2.RMAAを起動する。
3.アプリWindowのWizardボタンを押下する。*押下(おうか)はボタンを押すということだよ。アプリケーションの仕様書とかに明記する場合の言い回しです。将来のために覚えておこうね。
 4-1.一番上のループバックを選択した状態でNextボタンを押下する。
 4-2.試験するオーディオインターフェースを選択する。Deviceって書いてある項目のコンボボックスから選択するだけです。Playbackは試験用の音を出すボード、Recordingは試験するボードを選択するんだけど、今回の場合、ほとんどの人は同じデバイスを設定すると思う。オーディオインターフェースを2つくらい併用している勇者な人は、自分なりの設定をどうぞ。
他の設定項目はWDM Driverに対応していたら勝手にそれようの試験になるし、WDM Driverに対応していないボードを使っている人はそのとなりのUseDirectSoundっていうのをチェックしておこう。あまりよいドライバとは言えないと思ってるんだけど、もっともオーソドックスなドライバなのだ、たぶんチェックしなくてもWDMが無ければDirectSoundが使われると思うよ。WDMって何?うーんそうきましたか・・・WDM(WindowsDriverModel) のことで、そういう規格があると思っていただければいいかな。Windowsの各バージョンで共通したドライバに出来るそんな規格です。あとは音質の選択ができるけど、規定値のままでいいと思います。
設定したらOKボタンを押す。
 4-3.なにやら手順を英語で書いたダイアログが出てきます。つまりは、ループバックを使ってテストするから、オーディオインターフェースのOUTからINにケーブルを挿してくださいと言っています。そしたらnextボタンを押下した後、表示されるダイアログで適当なテスト信号音を出すから、そこで入力信号が-1dbになるように設定してねとそういうことを言っています。というわけで準備ができたらNextボタンを押下します。ここでケーブルが繋がっていない場合、このWizardは終了します。
 4-4.さっきの画面でもいわれたとおり、入力信号が-1dbになるように設定します。ちなみに-1dbの音をスピーカーでならすと相当デッカイ音になると思われます。もし、お使いのオーディオインターフェースボードが別系統のモニタリングラインを備えている場合はスピーカーは切っておきましょう。出力を入力につないでるから、たいていの人は大丈夫だと思うんだけどね。
とにかく入力信号が-1dbになるようにWindowsミキサーとかオーディオインターフェース専用ミキサーアプリとかで-1dbになるようにスライダをぐいぐい上にあげましょう。音が大きくなりすぎたら下にさげるのかな。因みにE-MUのパッチミックスDSPを使っている人は次のような設定するとよいです。
WAVE L/RストリップのInsert部分で右クリックして出るメニューでInsertsendを選択して、PCI Card S/PDFを挿入する。これでテスト信号がダイレクトに出力部分に行くので入力した信号がまた出力にという、危険なループを取り除くことができます。

SPDIF LR ストリップのInsert部にInsertSendでHostLRを追加します。このストリップはmuteを解除して、他の入力ストリップはmuteします(入力はない状態になってれば別にmuteしなくてもいいです)。そしたら後はスライダをいじったりして入力が-1dbになるように調整します。
 4-5.きちんとあわせると入力信号を確認するウィンドウにあるOKボタンが押下できるようになるので、押下すると、テスト開始です。

5.テスト終わったら、4つのスロット(スロットはこのアプリでの結果データ同時表示用の枠みたいな概念です)のどこにデータを保存するか聞いてくるので適当なスロットを選択して名前やらを決めてOKボタンを押下します。

6.結果確認用のウィンドウが表示されるので、フロッピーディスクマークのボタンで結果を保存するもよし、その一つ右横のボタンでHTMLに書き出すもよしです。

投稿者-> yo-net at 2006年02月05日 05:27 | TrackBack(0)
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コメント

この試験結果は44.1kHzでの理論限界値そのものです。
他のサンプリング周波数でテストされると良いでしょう。

投稿者: at 2009年01月30日 23:10
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