理由 宮部 みゆき

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概要

100名を超える事件の関係者と現代の社会のありようを風刺した殺人事件の経緯や原因、結果。深い伏線と伏線が意味することの複雑さが物語の恐ろしさと面白さを増幅させていると思います。そして、冒頭ではわからなかった旅館のつっかけの意味が、事件を通じて変化した微妙な感情をよく捉えていて、実は深い意味を持たせているところも秀逸です。


正義に向かう人と、結果を考えずに利益の獲得をもくろむ人が引き起こす最悪の結末は、常に自分の行動を戒めなければならないと感じさせる読者へ訴えかける教えも実に深い作りになっていると思います。


3時間を超える映像として映画化もされていますが、映画では編集できないほど、すべてに意味が込められているからこそ長尺になったのだと思います。これを新人の映画監督が個人の思いつきで編集してしまったら作者の思いはどこか違うところへと消えてしまう事にもなりかねません。よくできた映像作品だと思います。


実に複雑な事柄を文章化しているので、文章が苦手な人は映像から文章へ、文章の理解が得意な人はそのまま読み進めてもらえればと思います。


宮部みゆきさんの作品の中の最高傑作だと思います。


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理由 (朝日文庫)


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