劇場版アニメ 心が叫びたがっているんだ

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概要

記事執筆時点で、現在も上映中ですので、物語の細かいあらすじは避けますが、話の始まり方やみどころについては、触れるので若干のネタバレ的な部分が含まれます。映画を見るうえで知っておいた方が面白いと思うような書き方をするつもりですが、気に障る可能性がある人は、記事を読み進めることを避けていただければと思います。


心が叫びたがっているんだというタイトルだけで、ぞくぞくするというか、こう…人間の心のありようをあらわしていて、どんな物語なんだろうと、とても気になるものでして、アニメ作品だということもおいておいて、とても気になりましたので、鑑賞することになりました。心の叫びがどう表現されるのか、ということに着目しています。とにかく、そのつもりでした。


物語は意外な形で始まります。R12(レイティング指定12才以上)ですね(個人的見解ですが、この映画はR12には指定されていません)。少女は町の丘の上のお城にあこがれていて、そこに毎日のように行っていた。だが、そのお城は所謂(いわゆる)ラブホテル、ファッションホテルとかアミューズメントホテルとかレジャーホテルという具合に言った方が子供には伝えやすいのかもしれないが、要するに男の人と女の人が体と体を寄せ合うことを目的としたホテルってことでして、大人になりつつある男の人と女の人にしかわかりづらい、いちゃいちゃをするための施設ってことでして、そこに行くってことは、奥さんがいるような男の人は、別の女の人を連れて行くのは不自然な訳です。奥さんといちゃいちゃするのが普通だからね。なんのためにいちゃいちゃするかってのは説明しづらいけど、大人の男の人と女の人はいちゃいちゃ体を寄せ合うのが心地いいというか気持ちがよくなると言うか、愛を確かめあえると言うか、そういう営みをすることが、自然な訳です。人間の本能みたいなものです。具体的にどういちゃいちゃして何をどうするか?ってのは大人になってからわかるっつうかそういうことでいいわけです。でも、そういう行動の延長線上で赤ちゃんが生まれるというか、赤ちゃんを宿すことができるってことは忘れちゃいけないんだね。


そんなわけで、そのお城にいっていた主人公の成瀬 順(なるせ じゅん)は、そのお城の舞踏会を終えた人たちを見届けている日々の中で、お父さんと、お母さんではない誰かとが出てくるのを見かけてしまいます。そんな刺激的な始まり方です。それをお母さんに報告するという衝撃的な展開もあります。それで、お母さんは怒っちゃって、お父さんとは離れ離れになるっていうか、離婚って奴に行きつきます。それは成瀬 順が自身が撒いた火種であり、一度の過ちなら黙っていればひょっとしたらお母さんとお父さんは仲良しのままだったかもしれないんだけど、そんな大人の事情なんて、子供の成瀬 順にはわかりようがないわけで、でも、順は人よりおしゃべりな所があったのかもしれません。そういう自分のせいで人生が狂い始めた順の前に心の中から卵の妖精さんが現れます。そして、そのおしゃべりが原因でこれから先もずっと良くないことが起こる可能性があるって脅かされて、心を閉じ込めるようにお口にちゃっくをされます。おしゃべりしない順の人生の始まりです。そして、やがて時が過ぎて、おしゃべりしない卑屈な女の子を女でひとつで育てることになる保険外交員の母と、保険契約先のお得意さんのおじいさんとおばあさんの家庭で育った坂上 拓実(さかがみ たくみ)君とが、地域の人たちと触れ合う学校行事である「ふれあい交流会」っていうやりたくもない行事を通じて、音楽教師の先生の指示でいっしょにふれあい実行委員に選ばれることから話が広がっていきます。実行委員にはあと二人、野球部のエースだったけど怪我で戦線離脱した田崎 大樹(たさき だいき)君と、坂上君とは元恋人同士だったけど中学時代の坂上君の家の事情で塞がっていく彼を見放した仁藤 菜月(にとう なつき)さんとがいっしょになって、ミュージカルをふれあい交流会でやっていくことになるという展開です。ミュージカルでなら塞がった順の心の声を口にできるんじゃないかってなって、しゃべるだけでお腹が痛くなる順の性格がすこしづつ、みんなに理解されて、生い立ちとか、原因とか、理解されていく。


それで坂上君の歌声とたまたま口ずさんだ歌詞が卵が言葉を発するという内容で心を覗かれた気がした順は徐々に、坂上君に惹かれていく、しゃべれないんだけど気になり始める。坂上君はもう一度、仁藤さんとやりなおしたいって思ってるし、仁藤さんも同じ。だから順の気持ちには行き場は無いはずなんだけど、それでも惹かれていく。田崎君は田崎君で仁藤さんのことがきになっていたみたいだけど、仁藤さんの別の人に思いがあると言うことに気付きすっと身を引くおとこらしい奴で、この4人で本気でふれあい交流会なるもののためにミュージカルをやっていくっていう話。それで順の心の中にたまっていたものを表に出せたら、なんとなくうまくいくんじゃないかっていう。


まぁ、そんな感じの話です。結末は、なんていうか切ないけどハッピーエンドなんだよきっと。だから、この映画はアニメだけど話としては面白い。音楽もなかなか本格的に取り組んでいて、なんせミュージカルを高校生がやるっていうわけで、なかなかいいミュージカルになっていく、劇中劇だから、ちょっと手を抜きたくなるかもしれないけど、実に深く掘り下げられていて、劇中の劇がしっかりしあがっているから見たくなる。劇中劇が気になるしクオリティがナカナカの仕上がりで、普通の高校生ではここまで自主的にはやれないっていうか、心を塞ぎこんでいる順みたいな人がいたらなおさら話は進まない気がするんだけど、凄いパワーで進んでいく。だから圧倒される。応援したくなる。劇中劇をうまく成功させてほしいって観客が、劇場側の観客が、劇の中の観客を盛り上げてほしいって応援したくなる。ふれあい交流会を大成功のもとに終わらせてほしいし、順の中の心の中のモノをうまく吐き出して、何もかもがうまくいってしまえばいいって応援したくなる。そんな内容になっています。


で、映画をみると一人一人に配られる冊子がこの映画にはあって、全員に青い一枚パンフが配られます。これこそがふれあい交流会のパンフレットになっていて、劇中劇のパンフレットが無料で配られるという手の込みよう。パンフレットには「青春の向こう脛(ずね)」と書かれています。ミュージカルの題名になっています。なんとも不思議な感じ。いきなりこんなの黙って渡されてもオレ意味わかんなかったし、そんで、コレって架空のものだから何も役にたたねぇしっておもったけど中には8楽章からなる劇中劇の歌詞が事細かに書かれてあって、映画を見た後に見直すとこれまた感動できるっていうか、この映画って深い!


そういう風に思わされた映画でした。アニメですよコレ。あの、あれですよ。時をかける少女のアニメチームっしょコレっていう感じです。よくわかんないけど、そう思いました。違ったらわかんねぇっすけど、とにかく、オフィシャルWebサイトとかみてないけどそういうことです。たぶん。それで、スペシャルボイスドラマとかも用意されてるみたいで、そのシリアルコードがそのパンフレットに挟み込まれていて、ココサケのスペシャルおまけカードまでついてるっす。


コレ、スゲー。映画の尺もアニメにしては長いし、申し分なく、普通の実写の映画でやってもいいような内容だし、アニメでやった意味のあるSFちっくな演出もあったしファンタジーでミュージカルで人間ドラマでアニメで。


良く出来てると思いました。今年、最高のアニメじゃないっすかコレ。見てない人いっぱいいると思いますけど、コレはなかなか!



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