WDM プリンタINFファイル解析一般 新しいページはコチラ
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(→INFファイルの読み解き) |
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: その前に、行頭のセミコロン(;)とかは、コメントの記述に使われます。その行のセミコロンの後ろはコメントとして扱えるようです。行の途中からでもコメントが添えられますが、コメント化の打消しはできないので、;を入力したらINFコマンドの内容としては、その行はおしまいなのでしょう。 | : その前に、行頭のセミコロン(;)とかは、コメントの記述に使われます。その行のセミコロンの後ろはコメントとして扱えるようです。行の途中からでもコメントが添えられますが、コメント化の打消しはできないので、;を入力したらINFコマンドの内容としては、その行はおしまいなのでしょう。 | ||
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+ | : イコール(=)はプログラムで使われるものと同じ意味を持っていて、イコールの右側(右辺値)の値をイコールの左側(左辺値)のキーワードに代入あるいは関連付けるという動きをします。 | ||
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*<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">5行目:Signature="$WINDOWS NT$"</span> | *<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">5行目:Signature="$WINDOWS NT$"</span> | ||
: $WINDOWS NT$は何かのパスを指し示しいるわけではなく、署名はWINDOWS NTというすべてのシステムに対応する署名方式を使いますというお決まりの記述です。すべてのWindowsシステムで共通の値です。深く考える必要はないと思います。Signature="$Chicago$"でも同じ意味だそうですが、こちらの記述を使ったINFファイルを見かけたことはありません。 | : $WINDOWS NT$は何かのパスを指し示しいるわけではなく、署名はWINDOWS NTというすべてのシステムに対応する署名方式を使いますというお決まりの記述です。すべてのWindowsシステムで共通の値です。深く考える必要はないと思います。Signature="$Chicago$"でも同じ意味だそうですが、こちらの記述を使ったINFファイルを見かけたことはありません。 | ||
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+ | *<span style = "background:linear-gradient(transparent 75%, #ff7f7f 75%); font-weight:bold; ">6行目:Provider=%AUTHOR%</span> | ||
+ | : Providerはドライバの製造元を表す文字列を指定します。Providerキーワードの右辺値は文字列を指定します。ダブルクォーテーションで囲った文字列をProvider="Scansoft wintone"のように指定しても良いですし、このinfファイルのように%AUTHOR%と指定して、AUTHORという変数の中身を製造元に指定するというやり方でも良いです。%AUTHOR%と指定した場合は、後に出てくる85行目の[Strings]セクションで、変数の中身を指定する必要があります。86行目でAUTHOR="Scansoft wintone"という記述で文字列変数のようにAUTHORキーワードに文字列を紐づけることができます。 | ||
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+ | : 製造元情報はプリンタインストール後にもプリンタのプロパティとして参照できる値ですので、この仕組みを実現するためにあると思われます。マイクロソフトが製造元の場合はProvider=%msft%と指定され、[Strings]セクションでmsft="microsoft"と指定されるような構造になっているのを見かけます。 |