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(続き)
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=== '''続き''' ===
 
=== '''続き''' ===
 作品の最後はぶっつりと終わる。あとはもう分かるよねって感じです。だからこんな感じかなってことを書き留めてみようと思います。
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 作品の最後はぶっつりと終わる。あとはもう分かるよねって感じです。だからこんな感じかなってことを書き留めてみようと思います。作者および関係者から、名指しで嫌悪感を抱かれ、指摘があれば削除する予定です。
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 引用ここから
  
 
 時間なら、充分にある
 
 時間なら、充分にある
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 その肩に今、保が手を置く。
 
 その肩に今、保が手を置く。
  
喬子は、予想していなかった。あまりに突然のことで、身体中に何か分からない無数の反射が起きた。熱いヤカンに手が触れたときのようなそれだ。
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 引用ここまで
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 喬子は、予想していなかった。あまりに突然のことで、身体中に何か分からない無数の反射が起きた。熱いヤカンに手が触れたときのようなそれだ。
  
 
 振り返りぎょっとした目で喬子は保に視線を送る。瞬間、喬子は安堵した表情に戻るのが、少し離れたところにいた本間には分かった。保は警官とか刑事のような仕事をしているようには見えないからだろう。
 
 振り返りぎょっとした目で喬子は保に視線を送る。瞬間、喬子は安堵した表情に戻るのが、少し離れたところにいた本間には分かった。保は警官とか刑事のような仕事をしているようには見えないからだろう。
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 喬子は安堵した。まだ警察にはバレていないのだと。新城喬子は警察からは追われていない。かもしれない。だが彼は知人としてと言っている。本来は違う立場も持っているという事か。まさか関口彰子が自己破産しているとは思いもよらないことだった。喬子自身が一番嫌な過去だ。借金を踏み倒すような人間の身分なんて嫌よ。そう思うとすぐさま次の人間に目星を付けたのだった。可笑しな話だ。殺人をする様な人間はもっと嫌だったはずなのに。
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 喬子は安堵した。まだ警察にはバレていないのだと。新城喬子は警察からは追われていない。かもしれない。だが彼は知人としてと言っている。本来は違う立場も持っているという事か。まさか関口彰子が自己破産しているとは思いもよらないことだった。一度だって通信販売の支払いを滞納せず暮らしていた関口彰子に裏切られた思いだ。喬子自身が一番嫌な過去だ。借金を踏み倒すような人間の身分なんて嫌よ。そう思うとすぐさま次の人間に目星を付けたのだった。可笑しな話だ。殺人をする様な人間はもっと嫌だったはずなのに。
  
  
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そう口にしていた。もっと早くに自己破産の事を知っていたら殺す必要も無かったそんな思いだ。ふざけている思考だ。まるで新城は私とは関係ありませんというような感触だ。そう新城はもう壊れていた。完全崩壊だ。人間の形をした鬼になっていた。火の車の運転を自由自在に操る。新城喬子の中に人の形は残っていない。この美しい顔からは想像し難いほど醜悪な思考回路を備え付けている。間合いをたっぶり取った保が聞く。
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そう口にしていた。もっと早くに自己破産の事を知っていたら殺す必要も無かったそんな思いだ。ふざけている思考だ。まるで新城は私とは関係ありませんというような感触だ。そう新城はもう壊れていた。完全崩壊だ。人間の形をした鬼になっていた。火の車の運転を自由自在に操る。新城喬子の中に人の形は残っていない。この美しい顔からは想像し難いほど醜悪な思考回路を備え付けている。間合いをたっぷり取った保が聞く。
  
  
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 新城喬子の殺人犯の着ぐるみを着ただけの喬子は他人事のようだった。それからまた長い沈黙が訪れた。
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 新城喬子の殺人犯の着ぐるみを着ただけの喬子は他人事のようだった。
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 それからまた長い沈黙が訪れた。
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 ここまで完璧にやってのけてきた相手を目の前にして、扉をこじ開ける難しさを保は感じていた。何が悪い事だったのかさえ分からないと言葉にされて保はどんな気持ちでしぃちゃんを陥れたのか。聞き出すには程遠い所にいるように感じられた。
  
  
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「変わりましたね。新城さん。あなたそんな人じゃ無かったはずだ。悔い改める様な人だったはすなのに、それがどうして…」
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「変わりましたね。新城さん。あなたそんな人じゃ無かったはずだ。悔い改める様な人だったはずなのに、それがどうして…」
  
  
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 喬子が立ち上がった反動で座っていた椅子は倒れた。安定するまで何度か寝返りを打つかの様にのたうち回る椅子。椅子が止まりきる前につぎは駆け抜けていったさきのホールの出入り口にあったテーブルの角に喬子がぶつかった為、テーブルがグググとスライドした。碇と本間はレストランの入り口へとあらゆる障害を乗り換え
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 喬子が立ち上がった反動で座っていた椅子は倒れた。安定するまで何度か寝返りを打つかの様にのたうち回る椅子。椅子が止まりきる前につぎは駆け抜けていったさきのホールの出入り口にあったテーブルの角に喬子がぶつかった為、テーブルがグググとスライドした。碇と本間はレストランの入り口へとあらゆる障害を乗り越え
直進した早かった。パルクールのという街中の障害物を掻き分け駆け抜けていく競技の選手さながらの動きだった。保は一瞬のことで呆気にとられていた。
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直進した。速かった。パルクールという街中の障害物を掻き分け駆け抜けていく競技の選手さながらの動きだった。保は一瞬のことで呆気にとられていた。
  
  
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 最後の最後も彼女は逃げる事を選んだ。日本の制度に彼女を助ける仕組みがなかったのだ。だから逃げて逃げて逃げまくった。そう言う事なのだろう。保はやはり気の毒な思いだった。しぃちゃんは日本の社会が作り出した悪魔に連れ去られた。そういうことを確認出来たのだ思った。それを目の当たりにした。それと同時に悪い事をしたと発した喬子の言葉の意味の広さを感じていた。殺さなくてもよかったのになのか、殺すしか無かったのか。自分からは語らない、彼女の意志の硬さに気が付いたから降参した。取り調べ室の様なところでみっちり聴かないと拉致があかない。碇さんや本間さんに喬子の想いをこの場で引き出してもらいたかったが、自分の油断がこの様な結果を招いてしまった。平たく言えば失敗だ。
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 最後の最後も彼女は逃げる事を選んだ。日本の制度に彼女を助ける仕組みがなかったのだ。だから逃げて逃げて逃げまくった。そう言う事なのだろう。保はやはり気の毒な思いだった。しぃちゃんは日本の社会が作り出した悪魔に連れ去られた。そういうことを確認出来たのだと思った。それを目の当たりにした。それと同時に悪い事をしたと発した喬子の言葉の意味の広さを感じていた。殺さなくてもよかったのになのか、殺すしか無かったのか。自分からは語らない、彼女の意志の硬さに気が付いたから降参した。取り調べ室の様なところでみっちり聴かないと拉致があかない。碇さんや本間さんに喬子の想いをこの場で引き出してもらいたかったが、自分の油断がこの様な結果を招いてしまった。平たく言えば失敗だ。
  
  
 
 この後、彼女は本間達に連れられ警察署へ向かった。膨大な状況証拠によって全ての犯罪を詳らかにしてゆく予定だと言う。
 
 この後、彼女は本間達に連れられ警察署へ向かった。膨大な状況証拠によって全ての犯罪を詳らかにしてゆく予定だと言う。
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 こんな感じかなとしておきたいです。せめて捕まった所くらいまでは描いて欲しかったと自分は思った方です。あとは分かるよねなんだけど、はっきりさせたいから。捕まったのか、それともさらに逃げたのか?それとも自殺したのか?その場合はもっと書いてくれないとというパターンも考えられる。
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 一番オーソドックスな結果を選んだ自分の妄想。自画自賛できる出来栄えだわ。何かを語らせる展開にすると本作の設定事実を歪めることになるので、それは出来ませんでした。小説を書くという経験値ゼロだからね。なにが出来ても不思議では無い。
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 なんどこの感じを味わっても気味が悪い。耐性が低過ぎて嫌になっちゃう。いつもはノートに書いてたんだけど、作品本体が特別に面白かったから記事にしました。宮部さんの文章は没入感が凄い。作品の中に別の世界の暮らしが存在しているんじゃ無いかと思える空気が流れる。呼吸がそこにある感じです。面白いの一言では表せないものがある。とにかく、こういうものは、著作権的にはセーフらしいし。これで大枚を稼ぐつもりでも無いですから。勝手にやってろ的なものだ思う。でも嫌がられたら消します。それはそれで宮部さんと繋がる縁が発生するわけだから、嬉しいかもしれない。いきなり警察が来たりしたら笑うしか無い。どんな罰なんだろう。刑務所行くのかな。
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 とにかく、こういう終わりでも良いよねって言う一例です。出来れば宮部さんがこの物語の続きを加筆してくれると最高に嬉しいな。でもこれで満足してた人には迷惑な話か。難しいね。
  
 
 
 
 

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