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(→Windowsでヒラギノフォントを使う) |
(→関連記事) |
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+ | [[メインページ#言語と開発環境|言語と開発環境]]へ戻る。 | ||
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== '''概要''' == | == '''概要''' == | ||
ディスプレイに文字を表示しようとしたならば、文字コードに対応したフォントが必要になります。各言語だけの領域に特化した小さなフォントファイルからUnicodeフォントのような非常に膨大な情報をもったものまでさまざまですが、Unicodeフォントともなると相当に時間のかかる作業になると思われます。誰かがフォントを作ってくれているから文字が画面上に正しいカタチで見えています。その大変さを感じ、感謝するべきなのかもしれない。どれほどすごい作業なのかということと、実際に簡単でありながらも美しさをもかもしだせるアウトライン形式のフォントファイルを作成する手法の一つを紹介したいと思っています。アプリ作成においても独自フォントによる汎用の再利用図形セットとしての扱い方もあると思いますので、これはアプリケーション開発にも関係するものだと思います。 | ディスプレイに文字を表示しようとしたならば、文字コードに対応したフォントが必要になります。各言語だけの領域に特化した小さなフォントファイルからUnicodeフォントのような非常に膨大な情報をもったものまでさまざまですが、Unicodeフォントともなると相当に時間のかかる作業になると思われます。誰かがフォントを作ってくれているから文字が画面上に正しいカタチで見えています。その大変さを感じ、感謝するべきなのかもしれない。どれほどすごい作業なのかということと、実際に簡単でありながらも美しさをもかもしだせるアウトライン形式のフォントファイルを作成する手法の一つを紹介したいと思っています。アプリ作成においても独自フォントによる汎用の再利用図形セットとしての扱い方もあると思いますので、これはアプリケーション開発にも関係するものだと思います。 | ||
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=='''フォント技術一般''' == | =='''フォント技術一般''' == | ||
==='''Windowsでヒラギノフォントを使う'''=== | ==='''Windowsでヒラギノフォントを使う'''=== | ||
− | Windowsで游ゴシックやヒラギノフォントを使うと汚いというか、滲む<span>(</span>にじむ<span>)</span>というかか、変な感じになってしまいます。これはWindowsのフォント設定がmacOSの標準フォントの設定とが異なるためと言われています。少し大きい目のフォントサイズ<span>(</span>1.13e<span>m</span>、113%、あるいは17px以上<span>)</span>で使わないとmacOS同等のようなきれいな描画はされません。この原因は一つにはRetinaDisplayの高解像度による滲みの低減作用。もうひとつは、文字のウェイト設定がmacOSではweight400が標準になっているのに対して、Windowsでは300が使われているようです。つまり細めになっているので、細くなりすぎると、より繊細な演算をしないと表示がおかしくなるというものですが、繊細な演算はできない<span>(</span>多くのブラウザ、chrome、Edge or IEとか…<span>)</span>からです。Microsoft Office関連のアプリはうまいこと描画できている気がします。Windowsを普段から使っている人からするとmacOSのフォントは少し太く感じるはずです。最近はWindowsでも高DPIで使うことも多くなっているので、少しは改善されているはずです。ちなみにWindowsにはヒラギノフォントはついていないので、株式会社SCREENグラフィックソリューションズ<span>(</span>大日本スクリーン製造の子会社:スクリーングループ<span>)</span>から購入する必要があります。自分は25年くらい前に購入したものですが、W1<span>(</span>200<span>)</span>,W3<span>(</span>400 標準<span>)</span>,W5<span>(</span>600<span>)</span>,W6<span>(</span>700 bold相当<span>)</span>を持っています。すっげ、高かったっすけど、小さいフォントではあまりきれいじゃない。意味わかんねぇ。Windowsでは使うなと言っておいて欲しかった。でも自己満足な場面では、フォントサイズを少し大きくして使いますので、美しいフォントが使えるし、よしとします。 | + | Windowsで游ゴシックやヒラギノフォントを使うと汚いというか、滲む<span>(</span>にじむ<span>)</span>というかか、変な感じになってしまいます。これはWindowsのフォント設定がmacOSの標準フォントの設定とが異なるためと言われています。少し大きい目のフォントサイズ<span>(</span>1.13e<span>m</span>、113%、あるいは17px以上<span>)</span>で使わないとmacOS同等のようなきれいな描画はされません。この原因は一つにはRetinaDisplayの高解像度による滲みの低減作用。もうひとつは、文字のウェイト設定がmacOSではweight400が標準になっているのに対して、Windowsでは300が使われているようです。つまり細めになっているので、細くなりすぎると、より繊細な演算をしないと表示がおかしくなるというものですが、繊細な演算はできない<span>(</span>多くのブラウザ、chrome、Edge or IEとか…<span>)</span>からです。Microsoft Office関連のアプリはうまいこと描画できている気がします。Windowsを普段から使っている人からするとmacOSのフォントは少し太く感じるはずです。最近はWindowsでも高DPIで使うことも多くなっているので、少しは改善されているはずです。ちなみにWindowsにはヒラギノフォントはついていないので、株式会社SCREENグラフィックソリューションズ<span>(</span>大日本スクリーン製造の子会社:スクリーングループ<span>)</span>から購入する必要があります。自分は25年くらい前に購入したものですが、W1<span>(</span>200<span>)</span>,W3<span>(</span>400 標準<span>)</span>, W4<span>(</span>500<span>)</span>, W5<span>(</span>600<span>)</span>,W6<span>(</span>700 bold相当<span>)</span>を持っています。すっげ、高かったっすけど、小さいフォントではあまりきれいじゃない。意味わかんねぇ。Windowsでは使うなと言っておいて欲しかった。でも自己満足な場面では、フォントサイズを少し大きくして使いますので、美しいフォントが使えるし、よしとします。 |
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+ | ちなみにこちらから購入出来ます。だいぶ安くなったような気がします。昔は別売りで1書体が2万円くらいしていたきがします。 | ||
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+ | [https://amzn.to/2Z3cQD2 ヒラギノ基本セット] | ||
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− | <span style="font-family:Consolas;"> | + | <span style="font-family:Consolas;">Consolas+Meiryoはプログラミングをするときに見やすくてわかりやすい等幅フォントで、管理人も愛してやまないフォントです。改造されたMeiryo等幅とConsolasというゼロに斜め線が入ったフォントの合わせ文字で、FontLinkというWindowsの仕組みを使うものです。メイリオ等幅はMeiryoKeで検索して出てくるサイトから等幅へ変換する実行ファイル群を入手して説明書のとおりにやると良いでしょう。20-09-03時点ではメイリオフォントのバージョンは0.63なので、それに対応した変換ファイルを使うと良いです。バージョンの調べ方ですが、メイリオフォントファイルを右クリックして表示されるコンテクストメニューのプロパティを選択して表示されるダイアログの詳細タブからメイリオのバージョンを確認できます。配布予定のWindows10 Version2004ではメイリオのバージョンが0.65に上がる予定なのでその場合には650の変換実行ファイルを使うと良さそうです。レジストリでuser_local_machine¥software¥Microsoft¥Windows NT¥CarrentVersion¥FontLinkに「Consolas」という複数列文字列キーを新たに作成し「MeiryoKe630r1.ttc,MeiryoKe_Console」とすることでConsolasの字体が不足しているところに「等幅のメイリオ、MeiryoKeXXXr1.ttcの中のフォント名MeiryoKe_Console」が割り当てられる仕組みです。このレジストリ変更は、再起動をしないと有効には機能しません。導入している人がいくらかいるようなモノです。for<span>(</span>int i = 0; i < n; i++<span>)</span>{ function<span>(</span>i<span>)</span>; }とかも見やすい。フォントは「Consolas」を選択するだけです。</span> |
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+ | [https://translate.googleusercontent.com/translate_c?depth=1&nv=1&pto=aue&rurl=translate.google.co.jp&sl=auto&sp=nmt4&tl=ja&u=https://docs.microsoft.com/en-us/globalization/input/font-technology&usg=ALkJrhgzZvePelTI9rukwwSOoLlKkTFwFA フォントリンクの仕組み説明Powered by Microsoft] | ||
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− | + | 高い値段のフォントを買った痛みがあるからこそ、フォントに無駄にこだわりが有ったりする。最初はヒラギノ買ったのになんか違う。しまった!と泣いていました。物凄い価格ですよ。なのにWebではうまく表示できない感じで辛かったです。なんだよ千都フォントって!なんか、まがいもんかコレと思ったりした時期もあります。千都フォントシリーズの中のヒラギノなので千都フォントと呼ばれるときのヒラギノも同じものです。千年の都、京都と京都府内にあるにある柊野という地名からそれぞれ命名されています。当時そういう当たり前のことが簡単には調べれないような時代でした。 | |
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− | ではどうやったら全ユーザ向けにインストールが出来るかというと、フォントファイル<span>(</span>.otf/.ttf/.otc/.ftc/.fon<span>)</span> | + | ではどうやったら全ユーザ向けにインストールが出来るかというと、フォントファイル<span>(</span>.otf/.ttf/.otc/.ftc/.fon<span>)</span>を右クリックして表示されるコンテクストメニューで「管理者としてインストールを実行する」を選択するとC:\Windows\Fontsにファイルがコピーされて全ユーザが使うことが出来る状態になります。 |
間違えてインストールしたけど消したいフォントがあるときに何かのファイルが使っていて消せないというパターンが発生します。実際に自分もかなり困りました。ありがたいことに、こういったケースに対応するためのアプリがありまして、株式会社武蔵システムさんが無償でDelFontというアプリケーションを提供してくれています。 | 間違えてインストールしたけど消したいフォントがあるときに何かのファイルが使っていて消せないというパターンが発生します。実際に自分もかなり困りました。ありがたいことに、こういったケースに対応するためのアプリがありまして、株式会社武蔵システムさんが無償でDelFontというアプリケーションを提供してくれています。 | ||
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==='''フォント情報'''=== | ==='''フォント情報'''=== | ||
+ | ===='''インストールされているフォントの英語名の調べ方'''==== | ||
+ | Windowsパワーシェルで | ||
+ | [reflection.assembly]::loadwithpartialname("system.drawing") | ||
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+ | foreach( $ifc in ( new-object System.Drawing.Text.InstalledFontCollection ) ){$ifc.Families|%{$_.Name+"`t:`t"+$_.GetName([System.Globalization.CultureInfo]::GetCultureInfo("en-us").LCID)}} | ||
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+ | を実行すれば一覧が得られます。 | ||
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===='''フォントファミリ'''==== | ===='''フォントファミリ'''==== | ||
フォントファミリは例えばヒラギノで言えば「ヒラギノ角ゴ ProN」のような表記です。英語版だと「Hiragino Kaku Gothic ProN」ですね。 | フォントファミリは例えばヒラギノで言えば「ヒラギノ角ゴ ProN」のような表記です。英語版だと「Hiragino Kaku Gothic ProN」ですね。 | ||
− | 似たものにフルネームというのがあります。ここで太さー等幅、斜体、装飾、のような指定まで含めた名前を付けます。「ヒラギノ角ゴ ProN W3」とかになります。ファイル名・フォント名は通常PostScriptIDと同じ値を付けます。「HiraKakuProN-W3」とかです。ウェイト情報「W3」とかを指定しておくとソフトウェアが太さを選択できる構造になっている場合、この名前が使われます。スタイルは通常は「Regular」日本語では「標準」あるいは太字フォント、700 Bold というウェイトクラスの場合には「Bold」日本語では「太字」を設定します。これは極太のときとかは「Bold」にはしません。「Regular」にして、特別な太字としておく必要があります。よくアプリケーションなんかにある太字を押したときに極太が太字扱いになってしまいます。斜体文字なら「Italic」日本語では「斜体」を設定します。合わせ技の「Bold Italic」日本語での「太字 斜体」とかも設定していいです。これらの情報はOS/ | + | 似たものにフルネームというのがあります。ここで太さー等幅、斜体、装飾、のような指定まで含めた名前を付けます。「ヒラギノ角ゴ ProN W3」とかになります。ファイル名・フォント名は通常PostScriptIDと同じ値を付けます。「HiraKakuProN-W3」とかです。ウェイト情報「W3」とかを指定しておくとソフトウェアが太さを選択できる構造になっている場合、この名前が使われます。スタイルは通常は「Regular」日本語では「標準」あるいは太字フォント、700 Bold というウェイトクラスの場合には「Bold」日本語では「太字」を設定します。これは極太のときとかは「Bold」にはしません。「Regular」にして、特別な太字としておく必要があります。よくアプリケーションなんかにある太字を押したときに極太が太字扱いになってしまいます。斜体文字なら「Italic」日本語では「斜体」を設定します。合わせ技の「Bold Italic」日本語での「太字 斜体」とかも設定していいです。これらの情報はOS/2という情報エリアにも設定する必要があります。自分で作る場合にはベンダIDとかは、取得していないはずなので適当な値でよいでしょう。もし本格的に配布する場合は申請をする必要があります。ユニークIDというのもつけますが、これはファイル名・ポストスクリプト名と同じでよいでしょう。あとは商標や著作権情報は必要な時には指定して下さい。言語ロケール毎に同じ情報を設定できますが、UniqueIDは一つの言語だけで英文字の設定をするとよいと思います。 |
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===='''フォントファミリStd/Pro/Pr5/Pr6 StdN/ProN/…'''==== | ===='''フォントファミリStd/Pro/Pr5/Pr6 StdN/ProN/…'''==== | ||
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− | + | では、JIS2004字形になっています。どちらかと言うとJIS90の方が親しみのある漢字字形で、辻のような漢字がJIS2004字形フォントなら2点しんにょうという感じの部首になります。JIS90フォントは普通の1点のしんにょうです。名前にもよく使われる漢字がJIS2004によって改変された人は嫌な思いをしているのかもしれないです。でも本来は2点しんにょうが正しいのがほとんどらしくて、1点しんにょうは、正しくないものの、かなり広く普及したものになりました。でも、そんな実情をしらない大手のフォントは、正しいとされている2点しんにょうをベースにフォント開発をしてしまったために、今更、1点しんにょうが正しいから、こっちに直せとはいいきれなくなってしまってN付きが主流となる方向性になったようです。実はこのような変化を遂げた漢字は多く。168+10文字あるそうです。N無しの方が親しみがある漢字で古くて間違っていると覚えておくといいかもしれません。 | |
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− | 他にも、細W1~W8太、のような分類や太さを横線の幅(縦)と縦線の幅(横)別に数字であらわした510<span>(</span>5、10<span>)</span>、518<span>(</span>5,18<span>)</span>、37<span>(</span>3,7<span>)</span>のような表記もあります。 | + | 他にも、細W1~W8太、のような分類や太さを横線の幅<span>(</span>縦<span>)</span>と縦線の幅<span>(</span>横<span>)</span>別に数字であらわした510<span>(</span>5、10<span>)</span>、518<span>(</span>5,18<span>)</span>、37<span>(</span>3,7<span>)</span>のような表記もあります。 |
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== '''関連記事''' == | == '''関連記事''' == | ||
− | [[Unicode]] | + | *[[フォント TrueType 構造解析]] |
+ | *[[フォント OpenType 構造解析]] | ||
+ | *[[ギター用楽譜フォント]] | ||
+ | *[[Unicode]] | ||
+ | *[[Windows10 管理者なのにファイルを消すことが出来ない]] | ||
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