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(→.is 関数 ☆Edge) |
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*objNew1 = Object.create(Object.prototype,objPropertyDescripter); | *objNew1 = Object.create(Object.prototype,objPropertyDescripter); | ||
:上記のようにしてオブジェクトを作成できます。第一引数には作成するオブジェクトのプロトタイプを指定できます。上記の例であれば、何も値を保持しないObjectというオブジェクトが持っている構造をもとにしたプロパティ値やメソッドおよび関数を保持した構造に付け加えて、2番目の引数で指定するのは'''プロパティ記述子というオブジェクトを保持したプロパティ値を持ったオブジェクト(オブジェクト初期化子で定義するプロパティ)です。プロパティ記述子(PropertyDescripter:プロパティデスクリプタ)とは、プロパティの属性を指定するもので、具体的にはサンプルのような形式のものです。'''引数で指定したプロパティ記述子を反映した第一引数のオブジェクトを生成するのがこの関数の役割でobjNew1として生成されます。第一引数にnullを指定すると、プロトタイプ値は保持されません。Objectのプロトタイプも保持されません。第二引数を省略することは可能です。 | :上記のようにしてオブジェクトを作成できます。第一引数には作成するオブジェクトのプロトタイプを指定できます。上記の例であれば、何も値を保持しないObjectというオブジェクトが持っている構造をもとにしたプロパティ値やメソッドおよび関数を保持した構造に付け加えて、2番目の引数で指定するのは'''プロパティ記述子というオブジェクトを保持したプロパティ値を持ったオブジェクト(オブジェクト初期化子で定義するプロパティ)です。プロパティ記述子(PropertyDescripter:プロパティデスクリプタ)とは、プロパティの属性を指定するもので、具体的にはサンプルのような形式のものです。'''引数で指定したプロパティ記述子を反映した第一引数のオブジェクトを生成するのがこの関数の役割でobjNew1として生成されます。第一引数にnullを指定すると、プロトタイプ値は保持されません。Objectのプロトタイプも保持されません。第二引数を省略することは可能です。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | プロパティ記述子は、オブジェクト記述子の形式によって定義できますが、プロパティ記述子としての属性を指示するには、このcreate文の引数の中で指定するか、この先で紹介するdefinePropertyおよびdefineProperties関数の引数の中でプロパティ記述子を付与しないと属性値としての機能を持たないです。単純にソースオブジェクトの定義としてwritableやenumerableやconfiguratableといったプロパティ値を指定してもそういった名前のプロパティ値があるだけのオブジェクトとして機能し、プロパティ記述子としての機能は持ちません。きちんと関数を使って制御しましょう。 | ||
1,143行: | 1,146行: | ||
*var PropertyName1 = Object.getOwnPropertyNames(objCreate1); | *var PropertyName1 = Object.getOwnPropertyNames(objCreate1); | ||
:上記のように記述し、第一引数にオブジェクト値を与えることで、引数に指定したオブジェクトが保持しているプロパティ値が左辺値のPropertyName1に格納されます。プロパティ値が複数ある場合は、PropertyName1は配列オブジェクトのような構造になるため、列挙するには、For(var prop in PropertyName1)のようにinキーワードでひとつづつ取り出すことが出来ます。具体的な利用法をしめしたサンプルは以下のとおりです。 | :上記のように記述し、第一引数にオブジェクト値を与えることで、引数に指定したオブジェクトが保持しているプロパティ値が左辺値のPropertyName1に格納されます。プロパティ値が複数ある場合は、PropertyName1は配列オブジェクトのような構造になるため、列挙するには、For(var prop in PropertyName1)のようにinキーワードでひとつづつ取り出すことが出来ます。具体的な利用法をしめしたサンプルは以下のとおりです。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | '''InternetExplorerの9以降で使えるようになった機能です。''' | ||
+ | |||
サンプル | サンプル | ||
1,239行: | 1,246行: | ||
== .getOwnPropertySymbols 関数 ☆Edge == | == .getOwnPropertySymbols 関数 ☆Edge == | ||
− | * | + | この関数は非常に新しい考え方が拡張された結果、生み出された関数であるため、まずはSymbolというオブジェクトが出来たことを理解しなければなりません。Symbolを詳しく説明すると、便利ではあるものの、めったに使わない技術のために小脳に負担をかけて、意識を失うといけないので、ここでは簡単にSymbolというものを説明するに留めます。Symbolはプロパティ値を文字列以外で指定しようとするもので、自由にプロパティ値を追加できるJAVA Scriptの性質で、予期しないプロパティ値の上書きを防ぐことを目的にしています。そして、その極力隠ぺいしようとしたオブジェクトにぶら下がったSymbolを一覧するための関数が、getOwnPropertySymbolsです。 |
− | : | + | *var symbols1 = Object.getOwnPropertySymbols(objCrete1); |
+ | :上記のようにすることで、オブジェクトに定義されているシンボルが一覧されます。シンボルに関する詳細は別の記事で触れる機会があれば、ふれたいと思います。ここでは、プロパティによく似たものでシンボルってのがあって、それを一覧する関数がオブジェクトには標準装備されているだなっていう程度で理解してもらえれば良いかなと思います。サンプルはそんな思いのサンプルです。わからないことは流しておくのがよいかもしれません。もちろん調べてもらってもよいです。ただ、最近できたばかりの技術で、それほど浸透しているわけでも、必要となる技術でもないです。使えたら便利なんだろうなっていう程度です。覚えておくのがいいに決まっていますが、なんでも覚えたからと言って、優秀なプログラムが作れるとは限らないってことです。使いどころが重要です。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | '''InternetExplorer(11までの全てのIE)ではサポートされないオブジェクト関数です。'''JAVA Scriptユーザにはありがたい機能なのですが、普及率を考えると致命的なものがある関数になっています。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | EdgeやChromeではサポートされています。 | ||
サンプル | サンプル | ||
<syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | <syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | ||
+ | <HTML> | ||
+ | <HEAD> | ||
+ | <TITLE>JavaScript getOwnPropertySymbols</TITLE> | ||
+ | </HEAD> | ||
+ | <BODY> | ||
+ | JavaScript getOwnPropertySymbols<br /> | ||
+ | <SCRIPT Language="JavaScript"> | ||
+ | <!-- | ||
+ | var obj = { | ||
+ | value:"data1", | ||
+ | }; | ||
+ | var key = Symbol("symbol1"); | ||
+ | obj[key] = "symbol_data1"; | ||
+ | key = Symbol("symbol2"); | ||
+ | obj[key] = "symbol_data2"; | ||
+ | |||
+ | var symbols = Object.getOwnPropertySymbols(obj); | ||
+ | |||
+ | document.write("■symbol1", "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj[symbols[0]] = ", obj[symbols[0]], "<BR />"); | ||
+ | document.write("symbols[0].toString() = ", symbols[0].toString(), "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■symbol2", "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj[symbols[1]] = ", obj[symbols[1]], "<BR />"); | ||
+ | document.write("symbols[1].toString() = ", symbols[1].toString(), "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | --> | ||
+ | </SCRIPT> | ||
+ | </BODY> | ||
+ | </HTML> | ||
</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight> | ||
− | [[Media:JavaScript Object | + | [[Media:JavaScript Object getOwnPropertySymbols2.html|実行結果サンプル]] |
== .getPrototypeOf 関数 == | == .getPrototypeOf 関数 == | ||
− | * | + | *var prototypeCreate1 = Object.getPrototypeOf(objCreate1); |
− | : | + | :上記のようにプロトタイプ値を取得したいオブジェクト値をgetPrototypeOf関数の引数にすると、左辺値のオブジェクトにプロトタイプが格納されます。プロトタイプ値をどういう具合に利用するかは自由ですが、書き出すのは難しいので、プロトタイプを比較する関数で同じ値を保有しているかを確認したり、プロトタイプをオブジェクトに設定したりして使ってみたりすることができます。新たにプロトタイプをオブジェクトに設定した後で、そのオブジェクトがどのようなプロパティを保持するのかを確認することもできます。そういうことを試してみたのが、以下のサンプルになります。 |
+ | |||
+ | |||
+ | '''InternetExplorerの9以降で使えるようになった機能です。''' | ||
+ | |||
サンプル | サンプル | ||
<syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | <syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | ||
+ | <HTML> | ||
+ | <HEAD> | ||
+ | <TITLE>JavaScript getPrototypeOf</TITLE> | ||
+ | </HEAD> | ||
+ | <BODY> | ||
+ | JavaScript getPrototypeOf<br /> | ||
+ | <SCRIPT Language="JavaScript"> | ||
+ | <!-- | ||
+ | var obj = { | ||
+ | value:"data1", | ||
+ | }; | ||
+ | function objFunc(){ | ||
+ | this.nValue1 = 100; | ||
+ | this.nValue2 = 200; | ||
+ | } | ||
+ | |||
+ | var objCreate1 = new objFunc(); | ||
+ | |||
+ | var prototypeCreate1 = Object.getPrototypeOf(objCreate1); | ||
+ | |||
+ | document.write("■Object.getPrototypeOf(objCreate1) vs objCreate1<BR />"); | ||
+ | document.write(prototypeCreate1.isPrototypeOf(objCreate1), "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | Object.setPrototypeOf(obj,objCreate1); | ||
+ | |||
+ | document.write("■obj←objCreate1後 Create1 prototype vs obj prototype<BR />"); | ||
+ | document.write(prototypeCreate1.isPrototypeOf(obj), "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | var prototypeObj = Object.getPrototypeOf(obj); | ||
+ | |||
+ | document.write("■objCreate1 prototype vs obj prototype<BR />"); | ||
+ | document.write(prototypeCreate1.isPrototypeOf(obj), "<BR />"); | ||
+ | document.write("■obj prototype vs obj prototype<BR />"); | ||
+ | document.write(prototypeObj.isPrototypeOf(obj), "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■obj key値,property値<BR />"); | ||
+ | for(var property in obj){ | ||
+ | document.write(property, ",",obj[property], "<BR />"); | ||
+ | } | ||
+ | --> | ||
+ | </SCRIPT> | ||
+ | </BODY> | ||
+ | </HTML> | ||
</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight> | ||
[[Media:JavaScript Object getPrototypeOf.html|実行結果サンプル]] | [[Media:JavaScript Object getPrototypeOf.html|実行結果サンプル]] | ||
+ | |||
+ | サンプルでは24行目でgetPrototypeOf関数を利用して、objFuncという関数のオブジェクトobjCreate1のprototypeを左辺値のprototypeCreate1に格納しています。そして27行目で取得したprototypeCreate1に備わるメソッドisPrototypeOf()でobjCreate1のprototypeと同じかを評価しています。この評価の結果はもちろんtrueです。それ以降の動作については次の記事で解説します。 | ||
== .setPrototypeOf 関数 == | == .setPrototypeOf 関数 == | ||
− | * | + | *Object.setPrototypeOf(obj,objCreate1); |
− | : | + | :上記のように、第一引数に記述したオブジェクトに第二引数に記述したオブジェクトのプロトタイプがセットされて、オブジェクトに含まれるプロパティ値がセットされる。 |
+ | |||
+ | |||
+ | '''InternetExplorerの9以降で使えるようになった機能です。''' | ||
+ | |||
サンプル | サンプル | ||
<syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | <syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | ||
+ | <HTML> | ||
+ | <HEAD> | ||
+ | <TITLE>JavaScript setPrototypeOf</TITLE> | ||
+ | </HEAD> | ||
+ | <BODY> | ||
+ | JavaScript setPrototypeOf<br /> | ||
+ | <SCRIPT Language="JavaScript"> | ||
+ | <!-- | ||
+ | var obj = { | ||
+ | value:"data1", | ||
+ | }; | ||
+ | function objFunc(){ | ||
+ | this.nValue1 = 100; | ||
+ | this.nValue2 = 200; | ||
+ | } | ||
+ | |||
+ | var objCreate1 = new objFunc(); | ||
+ | |||
+ | var prototypeCreate1 = Object.getPrototypeOf(objCreate1); | ||
+ | |||
+ | document.write("■Object.getPrototypeOf(objCreate1) vs objCreate1<BR />"); | ||
+ | document.write(prototypeCreate1.isPrototypeOf(objCreate1), "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | Object.setPrototypeOf(obj,objCreate1); | ||
+ | |||
+ | document.write("■obj←objCreate1後 Create1 prototype vs obj prototype<BR />"); | ||
+ | document.write(prototypeCreate1.isPrototypeOf(obj), "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | var prototypeObj = Object.getPrototypeOf(obj); | ||
+ | |||
+ | document.write("■objCreate1 prototype vs obj prototype<BR />"); | ||
+ | document.write(prototypeCreate1.isPrototypeOf(obj), "<BR />"); | ||
+ | document.write("■obj prototype vs obj prototype<BR />"); | ||
+ | document.write(prototypeObj.isPrototypeOf(obj), "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■obj key値,property値<BR />"); | ||
+ | for(var property in obj){ | ||
+ | document.write(property, ",",obj[property], "<BR />"); | ||
+ | } | ||
+ | --> | ||
+ | </SCRIPT> | ||
+ | </BODY> | ||
+ | </HTML> | ||
</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight> | ||
[[Media:JavaScript Object setPrototypeOf.html|実行結果サンプル]] | [[Media:JavaScript Object setPrototypeOf.html|実行結果サンプル]] | ||
+ | |||
+ | 27行目でObject.setPropertyOf関数でobjというオブジェクト記述子によって、生成したプロパティ記述子を含むオブジェクトにCreate1という関数オブジェクトのprototypeを設定しています。これにより、objはCreate1のプロトタイプを保持するので、nValue1やnValue2といったプロパティキーとその値が受け継がれます。そして、もともと保有していたオブジェクト記述子によって生成された値も保有しつづけることになります。そのことを示すのが、39行目からのobjの各キー値とobj[キー値]による全プロパティ値の出力です。valueもwritableもenumerableもnValue1もnValue2もすべてのプロパティを保有するオブジェクトになっていることがわかると思います。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | このような複雑なprototypeのgetやsetによって関数オブジェクト、ソースオブジェクト、オブジェクト記述子、プロパティ記述を設定したり取得したり書き出したりする操作がどのように実際のプログラムで活用できるのかは、また後の方で紹介できたいいなと思っています。ここでは、なんだかややこしい操作ができるんだな程度まで理解しておけば、この記事を読み進めている現段階としての理解度は十分だと思います。少しづつ理解すれば、いづれはすべてがわかる時が来ます。 | ||
== .freeze 関数 == | == .freeze 関数 == | ||
− | * | + | *Object.freeze(obj); |
− | : | + | :と上記のようにすると引数に指定したobjオブジェクトはプロパティ記述子の状態が変化し、writableとconfigurableとがfalseに変化し、objのプロパティ値の追加や変更や削除ができなくなります。その子供のプロパティ値に対する操作には影響がなかったりするので、変更できる部分が残ることにも注意が必要です。 |
+ | |||
+ | |||
+ | '''InternetExplorerの9以降で使えるようになった機能です。''' | ||
+ | |||
サンプル | サンプル | ||
<syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | <syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | ||
+ | <HTML> | ||
+ | <HEAD> | ||
+ | <TITLE>JavaScript freeze</TITLE> | ||
+ | </HEAD> | ||
+ | <BODY> | ||
+ | JavaScript freeze<br /> | ||
+ | <SCRIPT Language="JavaScript"> | ||
+ | <!-- | ||
+ | var obj = { | ||
+ | x:{ | ||
+ | value:"data1", | ||
+ | writable:true, | ||
+ | enumerable:true, | ||
+ | configurable:true | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | Object.defineProperty(obj, "x", { | ||
+ | writable: true, | ||
+ | enumerable: true, | ||
+ | configurable: true | ||
+ | }); | ||
+ | |||
+ | function objFunc(){ | ||
+ | this.nValue1 = 100; | ||
+ | this.nValue2 = 200; | ||
+ | } | ||
+ | |||
+ | Object.freeze(obj); | ||
+ | |||
+ | //オブジェクトの拡張 フリーズしているため無効 | ||
+ | obj.property1 = 100; | ||
+ | |||
+ | var propertydescriptor = Object.getOwnPropertyDescriptor(obj, "x"); | ||
+ | |||
+ | for(var property in propertydescriptor){ | ||
+ | document.write("property = ", property, ", propertydescriptor[", property ,"] = ", propertydescriptor[property], "<BR />"); | ||
+ | } | ||
+ | document.write("obj.x.value = ", obj.x.value, "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | obj.x = { | ||
+ | value:"data2", | ||
+ | }; | ||
+ | |||
+ | document.write("obj.x.value = ", obj.x.value, "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | delete obj.x; | ||
+ | |||
+ | document.write("obj.x.value = ", obj.x.value, "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | |||
+ | --> | ||
+ | </SCRIPT> | ||
+ | </BODY> | ||
+ | </HTML> | ||
</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight> | ||
[[Media:JavaScript Object freeze.html|実行結果サンプル]] | [[Media:JavaScript Object freeze.html|実行結果サンプル]] | ||
− | |||
== .isFrozen 関数 == | == .isFrozen 関数 == | ||
− | * | + | *Object.isFrozen(obj000) |
− | : | + | :上記のようにするとobj000がFreeze状態かを調べることができて、Freeze状態と同等ならtrueとなります。具体的には3つのチェックがなされます。 |
+ | #拡張不能状態になっているか? | ||
+ | #writeble値はfalseか? | ||
+ | #configuratable値はfalseか? | ||
+ | :3つ全てが成り立っていればtrueとなります。そのことがわかるようなサンプルが以下のようなものになります。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | '''InternetExplorerの9以降で使えるようになった機能です。''' | ||
+ | |||
サンプル | サンプル | ||
<syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | <syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | ||
+ | <HTML> | ||
+ | <HEAD> | ||
+ | <TITLE>JavaScript isFrozen</TITLE> | ||
+ | </HEAD> | ||
+ | <BODY> | ||
+ | JavaScript isFrozen<br /> | ||
+ | <SCRIPT Language="JavaScript"> | ||
+ | <!-- | ||
+ | var obj000 = { | ||
+ | x000:{ | ||
+ | value:"data000", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj001 = { | ||
+ | x001:{ | ||
+ | value:"data001", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj010 = { | ||
+ | x010:{ | ||
+ | value:"data010", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj011 = { | ||
+ | x011:{ | ||
+ | value:"data011", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj100 = { | ||
+ | x100:{ | ||
+ | value:"data100", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj101 = { | ||
+ | x101:{ | ||
+ | value:"data101", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj110 = { | ||
+ | x110:{ | ||
+ | value:"data110", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj111 = { | ||
+ | x111:{ | ||
+ | value:"data111", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | Object.defineProperty(obj000, "x000", { | ||
+ | value: "data000", | ||
+ | writable: false, | ||
+ | enumerable: false, | ||
+ | configurable: false | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj001, "x001", { | ||
+ | value: "data001", | ||
+ | writable: false, | ||
+ | enumerable: false, | ||
+ | configurable: true | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj010, "x010", { | ||
+ | value: "data010", | ||
+ | writable: false, | ||
+ | enumerable: true, | ||
+ | configurable: false | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj011, "x011", { | ||
+ | value: "data011", | ||
+ | writable: false, | ||
+ | enumerable: true, | ||
+ | configurable: true | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj100, "x100", { | ||
+ | value: "data100", | ||
+ | writable: true, | ||
+ | enumerable: false, | ||
+ | configurable: false | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj101, "x101", { | ||
+ | value: "data101", | ||
+ | writable: true, | ||
+ | enumerable: false, | ||
+ | configurable: true | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj110, "x110", { | ||
+ | value: "data110", | ||
+ | writable: true, | ||
+ | enumerable: true, | ||
+ | configurable: false | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj111, "x111", { | ||
+ | value: "data111", | ||
+ | writable: true, | ||
+ | enumerable: true, | ||
+ | configurable: true | ||
+ | }); | ||
+ | function objFunc(){ | ||
+ | this.nValue1 = 100; | ||
+ | this.nValue2 = 200; | ||
+ | } | ||
+ | document.write("■isFrozen<BR />"); | ||
+ | document.write("obj000 = ", Object.isFrozen(obj000), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj001 = ", Object.isFrozen(obj001), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj010 = ", Object.isFrozen(obj010), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj011 = ", Object.isFrozen(obj011), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj100 = ", Object.isFrozen(obj100), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj101 = ", Object.isFrozen(obj101), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj110 = ", Object.isFrozen(obj110), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj111 = ", Object.isFrozen(obj111), "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | Object.preventExtensions(obj000); | ||
+ | Object.preventExtensions(obj001); | ||
+ | Object.preventExtensions(obj010); | ||
+ | Object.preventExtensions(obj011); | ||
+ | Object.preventExtensions(obj100); | ||
+ | Object.preventExtensions(obj101); | ||
+ | Object.preventExtensions(obj110); | ||
+ | Object.preventExtensions(obj111); | ||
+ | |||
+ | |||
+ | document.write("■オブジェクト拡張不能化後のisFrozen<BR />"); | ||
+ | document.write("obj000 = ", Object.isFrozen(obj000), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj001 = ", Object.isFrozen(obj001), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj010 = ", Object.isFrozen(obj010), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj011 = ", Object.isFrozen(obj011), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj100 = ", Object.isFrozen(obj100), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj101 = ", Object.isFrozen(obj101), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj110 = ", Object.isFrozen(obj110), "<BR />"); | ||
+ | document.write("obj111 = ", Object.isFrozen(obj111), "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | Object.freeze(obj111); | ||
+ | |||
+ | //オブジェクトの拡張 フリーズしているため無効 | ||
+ | obj111.property1 = 100; | ||
+ | |||
+ | var propertydescriptor = Object.getOwnPropertyDescriptor(obj111, "x111"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■obj111のデータ記述子<BR />"); | ||
+ | for(var property in propertydescriptor){ | ||
+ | document.write("property = ", property, ", propertydescriptor[", property ,"] = ", propertydescriptor[property], "<BR />"); | ||
+ | } | ||
+ | document.write("■obj000の保持値<BR />"); | ||
+ | document.write("obj000.value = ", obj000.x000, "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | |||
+ | |||
+ | delete obj000.x000; | ||
+ | |||
+ | document.write("■deleteキーワード使用後、obj000の保持値<BR />"); | ||
+ | document.write("obj000.value = ", obj000.x000, "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | var propertydescriptor000 = Object.getOwnPropertyDescriptor(obj000, "x000"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■deleteキーワード使用後、obj000のデータ記述子<BR />"); | ||
+ | for(var property in propertydescriptor000){ | ||
+ | document.write("property000 = ", property, ", propertydescriptor000[", property ,"] = ", propertydescriptor000[property], "<BR />"); | ||
+ | } | ||
+ | |||
+ | --> | ||
+ | </SCRIPT> | ||
+ | </BODY> | ||
+ | </HTML> | ||
</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight> | ||
[[Media:JavaScript Object isFrozen.html|実行結果サンプル]] | [[Media:JavaScript Object isFrozen.html|実行結果サンプル]] | ||
− | |||
== .preventExtensions 関数 == | == .preventExtensions 関数 == | ||
− | * | + | *Object.preventExtensions(obj000); |
− | : | + | :上記のような指定で、引数のオブジェクトを拡張不能にすることができる関数です。つまり、引数に指定したオブジェクトに対してはプロパティ値を追加することはできなくなります。先述のサンプルでもしれっと使っていますので、そちらのサンプルを参照して下さい。 |
− | |||
− | |||
− | + | 実際に使用しているのは、一つ前の項目のサンプルの112行目~の8行分です。これにより拡張できなくなっているので、プロパティを追加しようとしても値に変化がないことが確認できます。この項目では、サンプルの記述は省略してしまいます。なんつうか、省エネです。手抜き?いやエコです。エコ。エゴじゃないです。僕はええ子です。プロジェクトA子ではありません。?何言ってんだコイツ。 | |
− | + | ||
+ | |||
+ | '''InternetExplorerの9以降で使えるようになった機能です。''' | ||
+ | |||
+ | |||
== .isExtensible 関数 == | == .isExtensible 関数 == | ||
− | * | + | *Object.isExtensible(obj000) |
− | : | + | :上記のように引数として付与したオブジェクトにぶら下がっているプロパティが拡張不能になっているかを評価し、拡張可能ならばtrue、拡張不可能ならばfalseを返却する関数です。isFrozenが、拡張不能+writeble:false+configuratable:falseでtrueという評価であるので、できないならtrueという形式をとっているのに対して、こちらは拡張できるならtrueという相反するような評価手法になっていることに注意が必要です。勘違いしないようにしましょう。紛らわしいですが、英語ができる人なら関数名からピンとくるんです。日本人にはつらいよね。先述のサンプルと似ていますが、isExtensibleという評価に変更したサンプルです。 |
+ | |||
+ | |||
+ | '''InternetExplorerの9以降で使えるようになった機能です。''' | ||
+ | |||
サンプル | サンプル | ||
<syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | <syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | ||
+ | <HTML> | ||
+ | <HEAD> | ||
+ | <TITLE>JavaScript isExtensible</TITLE> | ||
+ | </HEAD> | ||
+ | <BODY> | ||
+ | JavaScript isExtensible<br /> | ||
+ | <SCRIPT Language="JavaScript"> | ||
+ | <!-- | ||
+ | var obj000 = { | ||
+ | x000:{ | ||
+ | value:"data000", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj001 = { | ||
+ | x001:{ | ||
+ | value:"data001", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj010 = { | ||
+ | x010:{ | ||
+ | value:"data010", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj011 = { | ||
+ | x011:{ | ||
+ | value:"data011", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj100 = { | ||
+ | x100:{ | ||
+ | value:"data100", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj101 = { | ||
+ | x101:{ | ||
+ | value:"data101", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj110 = { | ||
+ | x110:{ | ||
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+ | Object.defineProperty(obj101, "x101", { | ||
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+ | configurable: true | ||
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+ | this.nValue1 = 100; | ||
+ | this.nValue2 = 200; | ||
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+ | document.write("obj000.value = ", obj000.x000, "<BR />"); | ||
+ | |||
+ | var propertydescriptor000 = Object.getOwnPropertyDescriptor(obj000, "x000"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■deleteキーワード使用後、obj000のデータ記述子<BR />"); | ||
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+ | |||
+ | --> | ||
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</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight> | ||
[[Media:JavaScript Object isExtensible.html|実行結果サンプル]] | [[Media:JavaScript Object isExtensible.html|実行結果サンプル]] | ||
== .seal 関数 == | == .seal 関数 == | ||
− | * | + | *Object.seal(obj111); |
− | : | + | :上記のようにすると引数のオブジェクトがプロパティ拡張不可になり、プロパティの追加はできなくなり、属性の変更もできなくなります。サンプルはそのことを示すサンプルになっています。既存のプロパティ値の変更はできます。 |
+ | |||
+ | |||
+ | '''InternetExplorerの9以降で使えるようになった機能です。''' | ||
+ | |||
+ | |||
サンプル | サンプル | ||
<syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | <syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | ||
+ | <HTML> | ||
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+ | Object.defineProperty(obj010, "x010", { | ||
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+ | Object.defineProperty(obj111, "x111", { | ||
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+ | function objFunc(){ | ||
+ | this.nValue1 = 100; | ||
+ | this.nValue2 = 200; | ||
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+ | var propertydescriptor = Object.getOwnPropertyDescriptor(obj111, "x111"); | ||
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+ | |||
+ | var propertydescriptor000 = Object.getOwnPropertyDescriptor(obj000, "x000"); | ||
+ | |||
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</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight> | ||
[[Media:JavaScript Object seal.html|実行結果サンプル]] | [[Media:JavaScript Object seal.html|実行結果サンプル]] | ||
− | |||
== .isSealed 関数 == | == .isSealed 関数 == | ||
− | * | + | *Object.isSealed(obj000); |
− | : | + | :上記のようにすると、引数のオブジェクトでプロパティ値の拡張が不可か?データ記述子のconfiguratableがflaseかを評価し、いずれも不可やfalseであれば、trueとなる関数です。サンプルは、評価している内容がわかりやすいようにしたサンプルです。 |
+ | |||
+ | |||
+ | '''InternetExplorerの9以降で使えるようになった機能です。''' | ||
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サンプル | サンプル | ||
<syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | <syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | ||
+ | <HTML> | ||
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+ | JavaScript seal<br /> | ||
+ | <SCRIPT Language="JavaScript"> | ||
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+ | } | ||
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+ | value:"data111", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | Object.defineProperty(obj000, "x000", { | ||
+ | value: "data000", | ||
+ | writable: false, | ||
+ | enumerable: false, | ||
+ | configurable: false | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj001, "x001", { | ||
+ | value: "data001", | ||
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+ | configurable: true | ||
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+ | writable: true, | ||
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+ | configurable: true | ||
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+ | function objFunc(){ | ||
+ | this.nValue1 = 100; | ||
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+ | document.write("obj000.value = ", obj000.x000, "<BR />"); | ||
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</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight> | ||
[[Media:JavaScript Object isSealed.html|実行結果サンプル]] | [[Media:JavaScript Object isSealed.html|実行結果サンプル]] | ||
+ | == .is 関数 ☆Edge == | ||
+ | *Object.is(obj000, obj111) | ||
+ | :上記のようにするとオブジェクトや変数同士の比較ができます。プロパティ値の構造や値が同じであるかをチェックしてくれます。同じオブジェクトであることも重要です。まったく同じ構造でも、分けて定義してあるとどうやっても比較結果はtrueにはなりません。自分で全く同じ構造のオブジェクトを定義してしまった場合とかに比較はうまくいかないことに注意が必要です。サンプルではそのことがわかるようなサンプルにしました。ちなみにIEでは対応していない新技術でEdgeでしか使えないので、今のところ、大きなシェアのもとで動かすスクリプトを組むという観点である場合、あまり実用性はありません。企業なんかで、Edgeや違うブラウザを使うことを前提としているような拘束的なアプリケーションを組むときに活用できると考えていいと思います。自分はシェア80%くらいまでのブラウザで使える技術しか導入しない性分ですので、こういうのを使えるようになるのは、ずいぶんと未来の時代になるまで待たないとだめっぽいです。あとの20%は見殺しにするのかお前は?という意見あるかもしれませんが、そうです。見殺しです。なんなら早く違うブラウザ使えってことを意味するお仕置き程度にも捉えて技術の利用を決断します。その判断を自分自身でするというだけのことです。誰に対して自分の情報を見てほしいか?自分の作った技術を提供したいか?誰かに提供する場合でもそういった判断をします。企業内で作る場合の方が拘束力が高いので新技術の導入は早いですが、大きな会社の場合だと、事業所毎の方針とかも調査したりとかが必要になるのかもしれません。そして、どの事業所に展開されても、あまり支障がないようにしたいとそういう風に考えると思います。調べるのって大変ですが、事前調査って意外と大事です。発注された場合はもっと拘束力が高くなって、そういう注文だったのでそのまま作りましたと言い訳はできますが、無為にダメなスクリプトを作りたくないのでそのあたりは、相談しながら、互いが合意できる着地点を決めます。もめ事がおこるのは嫌です。私は職業プログラマではないので、そういう交渉をする感じです。職業プログラマならいわれたとおりドライなプログラミングをしなければならない苦悩があったりするのかもしれませんね。その辺の事情は実際に職業プログラマの方のサイトで意見を聞いてみてください。2ちゃんねるとかでも、ある程度事情がわかる場合があります。いろんな会社があるんですよ。きっと。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | '''InternetExplorer(11までの全てのIE)ではサポートされないオブジェクト関数です。'''JAVA Scriptユーザにはありがたい機能なのですが、普及率を考えると致命的なものがある関数になっています。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
サンプル | サンプル | ||
<syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | <syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | ||
+ | <HTML> | ||
+ | <HEAD> | ||
+ | <TITLE>JavaScript is</TITLE> | ||
+ | </HEAD> | ||
+ | <BODY> | ||
+ | JavaScript is<br /> | ||
+ | <SCRIPT Language="JavaScript"> | ||
+ | <!-- | ||
+ | var obj000 = { | ||
+ | x000:{ | ||
+ | value:"data000", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj000copy = obj000; | ||
+ | var obj111copy = obj000; | ||
+ | var obj000_2 = { | ||
+ | x000:{ | ||
+ | value:"data000", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | |||
+ | var obj111 = { | ||
+ | x111:{ | ||
+ | value:"data111", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj000_data000 = { | ||
+ | x000:{ | ||
+ | value:"data000", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj111_data000 = { | ||
+ | x000:{ | ||
+ | value:"data000", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | |||
+ | var obj000_data000_x2 = { | ||
+ | x000:{ | ||
+ | value:"data000", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj000_data000_x1 = { | ||
+ | x000:{ | ||
+ | value:"data000", | ||
+ | } | ||
+ | }; | ||
+ | var obj111copy_data000 = obj111; | ||
+ | |||
+ | Object.defineProperty(obj111copy_data000, "x000", { | ||
+ | value: "data000", | ||
+ | writable: true, | ||
+ | enumerable: true, | ||
+ | configurable: true | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj111copy, "x000", { | ||
+ | value: "data000", | ||
+ | writable: true, | ||
+ | enumerable: true, | ||
+ | configurable: true | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj000copy, "x000", { | ||
+ | value: "data000", | ||
+ | writable: false, | ||
+ | enumerable: false, | ||
+ | configurable: false | ||
+ | }); | ||
+ | |||
+ | Object.defineProperty(obj000_2, "x000", { | ||
+ | value: "data000", | ||
+ | writable: false, | ||
+ | enumerable: false, | ||
+ | configurable: false | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj000_data000_x1, "x1", { | ||
+ | value: "data000", | ||
+ | writable: false, | ||
+ | enumerable: false, | ||
+ | configurable: false | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj000_data000_x2, "x2", { | ||
+ | value: "data000", | ||
+ | writable: false, | ||
+ | enumerable: false, | ||
+ | configurable: false | ||
+ | }); | ||
+ | |||
+ | Object.defineProperty(obj000_data000, "x000", { | ||
+ | value: "data000", | ||
+ | writable: false, | ||
+ | enumerable: false, | ||
+ | configurable: false | ||
+ | }); | ||
+ | Object.defineProperty(obj111_data000, "x000", { | ||
+ | value: "data000", | ||
+ | writable: true, | ||
+ | enumerable: true, | ||
+ | configurable: true | ||
+ | }); | ||
+ | |||
+ | Object.defineProperty(obj000, "x000", { | ||
+ | value: "data000", | ||
+ | writable: false, | ||
+ | enumerable: false, | ||
+ | configurable: false | ||
+ | }); | ||
+ | |||
+ | Object.defineProperty(obj111, "x111", { | ||
+ | value: "data111", | ||
+ | writable: true, | ||
+ | enumerable: true, | ||
+ | configurable: true | ||
+ | }); | ||
+ | |||
+ | |||
+ | document.write("■is比較 obj000 vs obj111<BR />"); | ||
+ | document.write(Object.is(obj000, obj111),"<BR />"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■is比較 obj000_data000 vs obj111_data000<BR />"); | ||
+ | document.write(Object.is(obj000_data000, obj111_data000),"<BR />"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■is比較 obj000_data000_x1 vs obj000_data000_x2<BR />"); | ||
+ | document.write(Object.is(obj000_data000_x1, obj000_data000_x2),"<BR />"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■is比較 obj000 vs obj000_2<BR />"); | ||
+ | document.write(Object.is(obj000, obj000_2),"<BR />"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■is比較 obj000 vs obj000copy<BR />"); | ||
+ | document.write(Object.is(obj000, obj000copy),"<BR />"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■is比較 obj000 vs obj111copy<BR />"); | ||
+ | document.write(Object.is(obj000, obj111copy),"<BR />"); | ||
+ | |||
+ | document.write("■is比較 obj000 vs obj111copy_data000<BR />"); | ||
+ | document.write(Object.is(obj000, obj111copy_data000),"<BR />"); | ||
+ | --> | ||
+ | </SCRIPT> | ||
+ | </BODY> | ||
+ | </HTML> | ||
</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight> | ||
[[Media:JavaScript Object is.html|実行結果サンプル]] | [[Media:JavaScript Object is.html|実行結果サンプル]] | ||
− | |||
== .keys 関数 == | == .keys 関数 == | ||
− | * | + | *var i = Object.keys(obj); |
− | : | + | :上記のようにして、for構造の中で使うinキーワードと同じようにオブジェクトの要素名のすべてを、左辺値に代入します。代入された変数は複数の要素が含まれていれば配列のようなオブジェクトになり、この左辺値の配列変数をinキーワードや配列番号で要素の中身を取り出したりすることができます。ただし、inキーワードで取り出す要素名と、微妙な違いがあり、抽出される要素が異なることに注意が必要です。普通に使っている分には同じと思ってもらっても問題ないですが、複雑なオブジェクトを扱い始めると変化が生じてきます。そのことがわかるサンプルを以下に示します。 |
+ | |||
+ | |||
+ | '''InternetExplorerの9以降で使えるようになった機能です。''' | ||
+ | |||
サンプル | サンプル | ||
<syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | <syntaxhighlight lang="javascript" line start="1"> | ||
+ | <HTML> | ||
+ | <HEAD> | ||
+ | <TITLE>JavaScript keys</TITLE> | ||
+ | </HEAD> | ||
+ | <BODY> | ||
+ | JavaScript keys<br /> | ||
+ | <SCRIPT Language="JavaScript"> | ||
+ | <!-- | ||
+ | function funcOutputObjectKeys(obj){ | ||
+ | var keys = Object.keys(obj); | ||
+ | var n = 0; | ||
+ | document.write("■Object.keys()による出力<BR />"); | ||
+ | for(var key in keys){ | ||
+ | document.write("key[", n , "] = ", key,", keys[", key, "] = ", keys[key], ", obj[", key, "] = ", obj[keys[key]] , "<BR />"); | ||
+ | n++; | ||
+ | } | ||
+ | n = 0; | ||
+ | document.write("■for(... in ...)による出力<BR />"); | ||
+ | for(var key in obj){ | ||
+ | document.write("obj[", n , "] = ", key,", obj[", key, "] = ", obj[key], "<BR />"); | ||
+ | n++; | ||
+ | } | ||
+ | document.write("<BR />"); | ||
+ | } | ||
+ | var obj1 = { | ||
+ | objectdescriptor_a:100, | ||
+ | objectdescriptor_b:200, | ||
+ | objectdescriptor_c:300, | ||
+ | objectdescriptor_d:400 | ||
+ | }; | ||
+ | funcOutputObjectKeys(obj1); | ||
+ | function obFunc(){ | ||
+ | this.property_a = 100; | ||
+ | this.property_b = 200; | ||
+ | } | ||
+ | obFunc.prototype.prototype_add_property_c = 300; | ||
+ | obFunc.prototype.prototype_add_property_d = 400; | ||
+ | |||
+ | obj2 = new obFunc(); | ||
+ | |||
+ | funcOutputObjectKeys(obj2); | ||
+ | |||
+ | obj3 = Object.create(obj1,{ | ||
+ | create_property_a:{ | ||
+ | value:"create_property_a", | ||
+ | writable:true, | ||
+ | enumerable:true, | ||
+ | configurable:true | ||
+ | }, | ||
+ | create_property_b:{ | ||
+ | value:"create_property_b", | ||
+ | writable:true, | ||
+ | enumerable:true, | ||
+ | configurable:true | ||
+ | }, | ||
+ | create_property_c:{ | ||
+ | value:"create_property_c", | ||
+ | writable:true, | ||
+ | enumerable:true, | ||
+ | configurable:true | ||
+ | } | ||
+ | }); | ||
+ | |||
+ | funcOutputObjectKeys(obj3); | ||
+ | |||
+ | --> | ||
+ | </SCRIPT> | ||
+ | </BODY> | ||
+ | </HTML> | ||
</syntaxhighlight> | </syntaxhighlight> | ||
[[Media:JavaScript Object keys.html|実行結果サンプル]] | [[Media:JavaScript Object keys.html|実行結果サンプル]] | ||
− | == | + | Object.createで生成されたオブジェクトは、enumerableが省略されている場合は規定値でfalseになっているため、for(...in...)では列挙されず、Object.keysでは列挙されます。オブジェクトに対してプロトタイプの追加で作成されたpropertyにも違いが発生します。getOwnPropertyNameという関数の項目で記述したようにプロパティ値の取得がぶら下がっているオブジェクトにまで及ぶ抽出方法もありました。適宜使い分けて、オブジェクトの中身を制御する必要があります。 |
− | + | ||
− | + | == オブジェクト応用 == | |
+ | オブジェクトはここまでで言及した仕組みを用いてより実用的なオブジェクト利用方法が見出されそうなことに気づかれた人もいると思います。自分も活用方法をここでさらに言及する予定ですが、イマイチうまく伝える方法が思いついていません。しばらく時間をあけて追記する予定ですが、活用については、それぞれの人が他のややこしい解説のサイトを見るなりして解決してもらえればと思います。ここで解説した内容を理解していれば、ほかのサイトに記述されている有用な記事を読み解くことは可能だと思います。 | ||
− | |||
− | |||
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